上の帯=オルカンが投資している国/下の帯=そこを通じて持っている会社の例

← 基本のき 一覧へ

基本のき 2

基準価額って、そもそも何の値段なのか

このサイトのトップに、毎日いちばん大きく出ている数字。「37,945円」のような、あの数字です。あれは何の値段なのでしょうか。1個37,945円なのか、それを払えば買えるのか。ここを押さえると、毎日の数字がぐっと読みやすくなります。

1. 「1万あたりの値段」である

いきなり結論から。基準価額は、その投資信託の「1万口(くち)あたりの値段」です。

投資信託は、口(くち)という単位で数えます。株なら「株」、卵なら「個」、投資信託は「口」です。

「37,945円」は、1万口あたりの値段。
1口あたりなら、3.7945円です。

なぜ1万口でまとめて表示するのか。1口だと数字が小さすぎて、比べにくいからです。「3.7945円」より「37,945円」のほうが、増えたか減ったかが分かりやすい。それだけの理由です。

基準価額は投資信託の1万口につく値札。1万口のまとまりに37,945円の値札が付いている。1口にすると3.7945円。「口(くち)」は投資信託を数える単位。
37,945円は、1万口のまとまりにつく値段です。1口あたりでは3.7945円になります。

2. スタートは、たいてい1万円

ここを知ると、数字の意味がひとつ増えます。

投資信託は、はじまるときの基準価額を1万円に決めるのが普通です。オルカンも、2018年10月31日に10,000円からスタートしました。

2018年10月31日(設定日10,000円
2026年9月4日37,945円

つまり、この数字は「スタートから何倍になったか」を、そのまま表しています。37,945円ということは、約3.79倍です。

ただし、これは「持っていた人が3.79倍になった」という意味ではありません。
2018年10月31日に買って、いままで持ち続けた場合の話です。途中から買った人は、その時の値段が出発点になります。

3. この値段で買えるのか ―― 買えません

ここが、いちばんひっかかるところかもしれません。

あなたが今日この数字を見ても、その値段では買えません。投資信託には、株にはない決まりがあります。

買うと決めた時点では、
いくらで買えるのかが分からない。

なぜなら、基準価額は1日1回、その日の取引が全部終わったあとに決まるからです。だから注文するときは「いくら分」を指定して、値段はあとから決まります。

この仕組みをブラインド方式といいます。値段が見えない状態で注文する、という意味です。

不便に聞こえるかもしれませんが、これは公平さのための仕組みです。もし値段が先に分かってしまったら、「今日は上がると分かっているから買っておこう」ということができてしまう。すでに持っている人が損をします。だから、みんな同じ条件にしてあります。

投資信託を買う流れ。画面に出ている37,945円はすでに決まった値段。注文時はいくら分買うかを指定し、買う値段はまだ分からない。基準価額は取引が終わったあとに1日1回決まり、注文に使う値段もあとで決まる。
画面で見た値段と、注文に使う値段は別です。注文するときに指定するのは、いくら分買うかという金額です。

4. 株価とは、ここが違う

株価 / 基準価額
いつ決まるか取引中ずっと動く / 1日1回だけ
買うとき値段を見て買える / あとで決まる
単位1株 / 1万口
中身1社 / 数千社のかたまり

ニュースで「株価が上がった・下がった」と言うときの感覚を、そのまま基準価額に持ってくると、少しずれます。基準価額は、1日1回だけ更新される「その日の結論」です。

5. 数字が下がっても、口数は減らない

もうひとつ、覚えておくと落ち着けることがあります。

基準価額が下がった日、減っているのは「1万口あたりの値段」だけです。あなたが持っている口数は、1口も減っていません。

持っているもの(口数)は、変わらない。
それに付いている値札が、変わっただけ。

反対に、値段が上がった日も、口数は増えていません。値札が変わっただけです。

これは気持ちの上で、けっこう違います。「減った」と感じる日に、実際に減っているのは値札のほうです。――もちろん、売ればその値札の額になります。だから「気にしなくていい」という話ではありません。ただ、何が変わって何が変わっていないのかは、区別しておいたほうがいい。

買い足しや売却をしていない場合の値下がり前と値下がり後。持っている口数の束は左右で同じ形。値下がり後は値札だけが青く下がっている。変わるのは1万口あたりの値段で、持っている口数は変わらない。
買い足しや売却をしていなければ、値段が下がっても口数は同じです。変わったのは、持っているものにつく値札です。

6. もうひとつの数字 ―― 純資産総額

このサイトは、基準価額のとなりに純資産総額も出しています。「13兆6,424億円」のような数字です。

これはそのファンドに集まっているお金の合計です。基準価額とは、意味がまったく違います。

基準価額1万口あたりの値段
純資産総額ファンド全体の大きさ

純資産総額は、2つの理由で動きます。①中身の株が値上がり・値下がりした②新しく買った人・売った人がいた

だから、基準価額が下がった日に純資産総額が増えることもあります。値段は下がったけれど、それ以上に買った人が多かった、という日です。この2つを分けて見ると、その日の様子がもう少し見えてきます。

基準価額と純資産総額の比較。基準価額37,945円は1万口あたりの値段。純資産総額13兆6,424億円はファンド全体の大きさ。純資産総額は、中身の値上がりや値下がりと、お金の出入りによって動く。
基準価額は1万口あたりの値段、純資産総額はファンド全体の大きさです。純資産総額には、お金の出入りも影響します。

7. まとめ

ここでも「だからこうすべき」とは書きません。ただ、毎日いちばん大きく出ている数字が何なのかを知っておくと、その数字に振り回されることが、少し減ると思います。

ほかの「基本のき」