週の上げの9割が、金曜の1日で来た
この一週間、オルカンは37,123円から37,532円へ、409円上がりました(+1.10%)。5営業日のうち3日がプラスです。
ただ、中身を見ると少し変わった週でした。
1. 週の上げの9割が、金曜の1日で来た
日ごとに並べてみます。
| 9月14日(月) | -51円 |
|---|---|
| 9月15日(火) | +9円 |
| 9月16日(水) | -23円 |
| 9月17日(木) | +103円 |
| 9月18日(金) | +371円 |
| 週の合計 | +409円 |
月曜から木曜までの4日を足すと、+38円しかありません。週の上げ409円のうち、371円――およそ9割が、金曜の1日に集まっています。
少しずつ積み上がったように聞こえます。
実際はそうではありませんでした。
2. 分解して見ると
このサイトは毎日、値動きを「世界の株の分」と「為替の分」に分けています。週の5日ぶんを並べます。
| 世界の株 / 為替 / 実際 | |
| 9月14日 | +0.92% / -0.65% / -0.14% |
| 9月15日 | -0.80% / +0.60% / +0.02% |
| 9月16日 | -0.48% / +0.54% / -0.06% |
| 9月17日 | -0.37% / +0.46% / +0.28% |
| 9月18日 | +1.24% / +0.07% / +1.00% |
月曜から木曜は、株と為替が毎日たがいに打ち消し合っています。片方がプラスのとき、もう片方がマイナス。だから合計がほとんど動きませんでした。
金曜だけは、株が+1.24%と大きく動いて、為替がほとんど動きませんでした。打ち消すものがなかった日、ということになります。
3. この一週間に起きたこと ―― 10個
- 9月16日(水)アメリカが利上げ。政策金利は 3.75〜4.00% に
- 9月17〜18日 日銀が金融政策決定会合。18日に利上げを決定
- 日本の政策金利は 0.25%引き上げて 1.25%。1995年以来、31年ぶりの水準
- 採決は 7対2。9人のうち2人が反対した
- 報じられている理由は「原油高と円安による物価の上振れリスクを抑えるため」
- ドル円は 9月14日の 154.38円 から 9月17日の 156.13円 へ。円安に1.75円
- 原油(WTI)が5月以来の100ドル超え。9月15日に 105.83ドル
- その原油が 9月18日には 96.08ドルまで下落(週で -3.97%)
- VIX(恐怖指数)が 15.84 → 14.81(-6.50%)。今週いちばん大きく動いた項目
- 個別では Alphabet +3.26% / Meta +2.73% / NVIDIA +1.82%。いっぽう Broadcom -1.21% / Amazon -1.20%
※米10年金利は 4.97% → 5.00%。金は +0.36%。
4. この3つを、もう少し詳しく
① 中央銀行が、1週間に2つ動いた
中央銀行というのは、その国の金利を決めているところです。その中央銀行が、同じ週に2つ動きました。
| 9月16日(水) | アメリカ → 3.75〜4.00% |
|---|---|
| 9月18日(金) | 日本 → 1.25% |
日本の1.25%は、31年ぶりの高さです。多くの人にとって、生まれてから見たことのない水準ということになります。
そして同じ週に、円は安くなりました。「金利が上がると、その国のお金は買われやすくなる」――このサイトの金利の記事にはそう書いてあります。今週は、そうなりませんでした。
なぜそうならなかったのか、というしくみの話は、この週まとめでは書きません。別に1本書いたので、そちらに置きます。→ 金利が上がったのに、なぜ円が安くなったのか
② 原油が100ドルを超えて、また割った
原油(WTI)が5月以来の100ドル超えになりました。9月15日には105.83ドルです。
背景として報じられているのは、中東の供給への不安です。ホルムズ海峡という、石油を運ぶタンカーが通る細い海の道の通航に問題が続いていること。フーシ派とサウジアラビアの戦闘が続いていること。原油は油田を掘るのに時間がかかるので、足りなくなってもすぐには増やせません。
そして9月18日には96.08ドルまで下がりました。週で見ると -3.97% です。
見つからなかったものは、見つからなかったと書きます。それらしい理由を後から当てはめることはしません。
なお、日銀が利上げの理由として挙げたものの中に「原油高」が入っています。同じ週に、その原油は上がってから下がりました。この2つを並べて置いておきます。つなげて決めつけることはしません。
③ 金曜の+371円には、日銀の決定はまだ入っていない
ここが、今週いちばん読み間違えやすいところだと思います。
9月18日は日銀が利上げを決めた日です。そして同じ9月18日の基準価額が+371円と、週でいちばん大きく上がりました。この2つを並べると、つなげたくなります。
でも、つながりません。
オルカンの中身は、ほとんどが外国の株です。だからその日の基準価額に入っているのは、前の日の夜に海外で起きたことです(→ なぜ日付が1日ずれるのか)。
9月17日(木)の海外市場です。
日銀が発表したのは、18日の昼。まだこの数字には入っていません。
実際、9月18日の分解は「世界の株 +1.24%」です。これは指数(ACWI)が9月16日から17日にかけて上がった分です。日本の金利の話ではありません。
日銀の決定がどう出るかは、翌営業日――9月21日(月)ぶんの数字からです。
5. 来週に出ること
- 9月21日(月)ぶんの数字に、日銀が決めた後の市場が入ってきます
- ドル円が156円台のまま動くかどうか
- 原油が100ドルを割ったまま続くかどうか
- 日銀の「次の一手」のペースが焦点だと報じられています
どれも「こうなる」とは書きません。来週また、数字が出てから並べます。
・基準価額と分解:このサイトの2026年9月18日の記録(各日のページに同じ表があります)
・日銀の決定:日本銀行 当面の金融政策運営について(2026年9月18日・公式PDF)
・日銀の決定の報道:日本経済新聞(2026年9月18日)
・原油の背景:OANDA WTI原油見通し(2026年9月15日)
・為替・原油・指数・個別株の値:Yahoo Finance の日ごとの終値
この記事の数字の出どころ
ここに出した数字は、どれも公開されているものです。リンク先でそのまま確かめられます。
- 基準価額・純資産総額 ―― 投資信託協会 ファンド情報(設定日からの全履歴が見られます)
- 世界の株の動き ―― iShares MSCI ACWI ETF(ACWI)。オルカンが目標にしている指数に連動する商品です
- 為替 ―― ドル/円(USDJPY)
- ファンドの詳細 ―― eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)公式ページ