上の帯=オルカンが投資している国/下の帯=そこを通じて持っている会社の例

← 基本のき 一覧へ

基本のき 8

過去、どれくらい下がったことがあるのか

このサイトは毎日、上がった・下がったを記録しています。今日は、これまででいちばん下がったときの記録を並べます。これから下がる、という話ではありません。もう起きて、もう終わったことの記録です。数字はすべて、運用会社が公表している設定日からの全データ(1,925営業日ぶん)から計算しました。

1. まず、いまの位置

2018年10月31日(設定日)10,000円
2026年8月14日(設定来の最高値)39,019円
2026年9月25日38,325円

スタートから約3.83倍です。いちばん高かったのは2026年8月14日で、いまはそこから1.78%下のところにいます。

ここまでが「いま」の話。ここから下は、途中で何が起きていたかです。

2. いちばん大きく下がったのは、-33.81%

2020年、新型コロナウイルスが世界に広がったときです。

2020年2月21日12,241円
2020年3月24日8,102円
下がった幅-33.81%(32日間)

1か月ほどで、3分の1が消えました。100万円ぶん持っていたとしたら、約66万円になった計算です。

全世界株式ファンドの過去の記録。2020年2月21日の基準価額12,241円から、2020年3月24日の8,102円へ、-33.81%。当時100万円ぶん持っていた場合の約66万円を、元の100万円と同じ長さの帯で比較。ティールは残った金額、青は減った分を示す。これからの下げを予想した図ではない。
2020年に起きた下げを、当時100万円ぶん持っていた場合に置き換えました。帯の長さの割合は、実際の基準価額から計算しています。

そして、元の値段(12,241円)に戻ったのは2020年11月12日でした。下げ止まってから233日、およそ8か月かかっています。

下がるのに1か月。
戻るのに8か月。

3. 10%以上下がったのは、7回ある

設定日から2026年9月25日までのおよそ8年で、10%以上下がった場面は7回ありました。

いつ下げ幅 / 下げにかかった日数 / 元に戻るまで
2018年11月〜12月-15.40% / 47日 / 69日
2020年2月〜3月-33.81% / 32日 / 233日
2022年1月〜3月-13.63% / 63日 / 20日
2022年4月〜6月-12.87% / 58日 / 88日
2022年9月〜2023年1月-11.49% / 113日 / 117日
2024年7月〜8月-16.84% / 26日 / 100日
2025年1月〜4月-20.51% / 75日 / 93日

※日数はカレンダーの日数です(土日を含みます)。「元に戻るまで」は、いちばん下がった日から、下がる前の値段に戻った日までです。

平均すると1年に1回くらいですが、実際には、ばらばらに起きているわけではありません。2022年だけで3回あります。起きるときは、かたまって起きています。

2018年10月31日から2026年9月25日までに10%以上下がった7回の記録。2018年11月〜12月は-15.40%、2020年2月〜3月は-33.81%、2022年1月〜3月は-13.63%、2022年4月〜6月は-12.87%、2022年9月〜2023年1月は-11.49%、2024年7月〜8月は-16.84%、2025年1月〜4月は-20.51%。青い棒の長さは下げ幅に比例。2022年に始まった3回を同じ枠で囲んでいる。時間の流れや将来の予想を表す棒ではない。
棒は過去の下げ幅を同じ縮尺で比較しています。囲んだ3回は、いずれも2022年に始まった下げです。

4. この表から読めること(事実だけ)

①下がるのは速く、戻るのは遅いことが多い

2020年32日で下げて、233日で戻った
2024年26日で下げて、100日で戻った
2025年75日で下げて、93日で戻った

ただし2022年1月のように、20日で戻った回もあります。いつも同じではありません。

過去に10%以上下がった7回の日数を、同じ縮尺の棒で比較。青は下がる前からいちばん下がった日まで、赤はいちばん下がった日から元の値段に戻るまで。順に、2018年11月〜12月は47日と69日、2020年2月〜3月は32日と233日、2022年1月〜3月は63日と20日、2022年4月〜6月は58日と88日、2022年9月〜2023年1月は113日と117日、2024年7月〜8月は26日と100日、2025年1月〜4月は75日と93日。土日を含む日数。戻るほうが早かった2022年1月〜3月を強調。次に戻るまでの日数を示す図ではない。
下がるまでと戻るまでを、土日を含む日数で比較しました。戻るほうが早かった回も省かず、7回すべてを並べています。

②7回とも、これまでのところ元の値段に戻っている

ここは、いちばん誤解されやすいところです。
「7回とも戻った」は事実です。でもこれは「次も戻る」という意味ではありません。
正確に言うと、「このファンドの約8年間には、戻らなかった例がまだ無い」――それだけです。

8年というのは、記録としては短いほうです。このファンドは2018年に始まったので、それ以前に世界で起きたことは、この表には入っていません。

2018年10月31日から2026年9月25日までの、10%以上下がった7回を過去の記録として一つの枠に収めた図。7回とも下がる前の値段に戻ったが、戻らなかった例がまだ無い、それだけである。次も戻るかどうかは、この記録では分からない。設定より前に世界で起きたことは含まれていない。将来の値動きや回復を表す線は描いていない。
7回とも戻ったのは、この期間の記録です。次の回復を約束するものではありません。

5. では、この記録をどう使えばいいのか

ここでも「だからこうすべき」とは書きません。買ったほうがいい・売ったほうがいい・これから下がる・これから上がる――どれも書きません。

書けることは、ひとつだけです。

-33.81% という数字は、
起きたあとに知るのと、
起きる前に知っているのとでは、
同じ数字でも受け取り方が変わります。

下がっている最中は、その下げがどれくらいの大きさなのかが分かりません。「これは大きいのか、ふつうなのか」を比べるものが手元にないからです。比べるものは、下がる前にしか用意できません。

このサイトが毎日、上がった日も下がった日も同じ形で記録しているのは、そのためです。

6. まとめ

数字の出どころ
・投資信託協会 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額データ
 (設定日 2018年10月31日 から 2026年9月25日 までの全1,925営業日を、このサイトが自分で計算しました)
・いまの数字:このサイトの2026年9月25日の記録

ほかの「基本のき」