3日上げて2日下げ、+282円。株と為替を足した答えが、週ではぴったり合った
この一週間、オルカンは37,827円から38,109円へ、282円上がりました(+0.75%)。
はじめの3日で+808円、あとの2日で-526円です。上げてから、上げた分の3分の2ほどを戻した週でした。そして今週は、株と為替を足した答えが、週の合計では実際の動きとほぼぴったり合いました。
1. 3日上がって、2日下がった
| 10月5日(月) | +199円(+0.53%) |
|---|---|
| 10月6日(火) | +304円(+0.80%) |
| 10月7日(水) | +305円(+0.80%) |
| 10月8日(木) | -358円(-0.93%) |
| 10月9日(金) | -168円(-0.44%) |
| 週の合計 | +282円(+0.75%) |
水曜には38,635円まで上がりました。木曜の-358円が、今週いちばん大きな動きです。
2. 中身は、株で +0.67%、為替で +0.08%
このサイトが毎日出している分解を、5日ぶん並べます。
| 世界の株 / 為替 / 実際 | |
| 10月5日 | +0.85% / -0.12% / +0.53% |
| 10月6日 | +0.64% / +0.14% / +0.80% |
| 10月7日 | +0.45% / +0.20% / +0.80% |
| 10月8日 | -0.70% / -0.14% / -0.93% |
| 10月9日 | -0.57% / 0.00% / -0.44% |
| 5日ぶんを足すと | +0.67% / +0.08% / +0.75% |
※「5日ぶんを足すと」は、毎日の%をそのまま足した数字です。ただし「実際」の欄だけは、37,827円と38,109円を比べた +0.75% を入れています(毎日の%を足すと +0.76% です)。
今週、オルカンを動かしたのは、ほとんど株でした。為替は、5日とも0.2%以下の動きです。株と為替を足すと+0.75%で、実際の+0.75%と合っています(4章の③)。
株と為替がどう効くかは、こちらにまとめてあります。→ 円高・円安は、外国の株を持つ人に何をするのか
3. この一週間に起きたこと ―― 10個
- ★ブラジルの株(BOVESPA)が10月5日の1日で +7.70%(192,115 → 206,912)。週では +8.82%
- 報じられている背景:10月4日(日)のブラジル大統領選の1回目で、右派の候補が事前の世論調査より多く票を取り、現職と10月25日の決選投票に進むことになった。企業寄りの政策への期待、という見方が報じられた
- Broadcomが10月8日の1日で -4.35%(376.51ドル → 360.14ドル)。同じ日にTSMC -3.01%、NVIDIA -2.94%
- 報じられている背景:OpenAIの売上が、これまで報じられていたより少なかったというニュースが出た。同じ日に、半導体の会社の株が下がったと報じられた。金利の上昇やエネルギーの値段の高さを挙げる記事もある
- 週で見ると、TSMC -4.12%(472.78ドル → 453.31ドル)、NVIDIA -2.00%、Broadcom +1.80%
- Amazonが10月9日の1日で +3.29%。週では +4.34%。Microsoftも週で +3.39%
- 原油(WTI)が10月8日の1日で +3.64%(88.28ドル → 91.49ドル)。報じられている背景:ホルムズ海峡を通るタンカーへの攻撃、メキシコ湾の生産にハリケーンが近づいたこと。週では +0.81%
- アメリカの10年金利は 5.28% → 5.24%。途中の10月5日に5.31%で、このサイトの記録(2018年10月〜)の中でいちばん高い水準でした(アメリカの10年金利とオルカン)
- 韓国の株(KOSPI)は木曜までに -5.39%(7,003.74 → 6,625.93)。10月9日はハングルの日で、韓国の市場は休みでした
- 日経平均は 68,309円 → 69,031円(+1.06%)。アメリカのS&P500は +1.15%。恐怖指数(VIX)は 15.31 → 14.84
※会社の株・原油・金利・指数は、10月2日(金)と10月9日(金)の終値を比べています(KOSPIは10月8日まで)。10月9日(金)のアメリカ市場の動きは、今週のオルカンの数字にはまだ入っていません(5章)。
4. この3つを、もう少し詳しく
① 木曜と金曜の下げ ―― 半導体の会社が続けて下がった2日
オルカンの数字に入るのは、前の日の夜のアメリカの値段です(休みをはさむときは、その前の取引日の値段。なぜ日付が1日ずれるのか)。木曜と金曜のオルカンに入っていたのは、こういう2晩でした。
| 10月7日の夜 → 8日(木)のオルカン | Meta -2.38%/TSMC -2.09% 世界の株 -0.70% → オルカン -0.93% |
|---|---|
| 10月8日の夜 → 9日(金)のオルカン | Broadcom -4.35%/TSMC -3.01%/NVIDIA -2.94% 世界の株 -0.57% → オルカン -0.44% |
では、8日の夜の3社は、オルカン全体をどれくらい動かす分にあたるのか。オルカンの中の割合(2026年9月30日時点)をかけると、こうなります。
| その日の動き × 入っている割合 = 効き方(およそ) | |
| NVIDIA | -2.94% × 5.0% = -0.15% |
| Broadcom | -4.35% × 1.5% = -0.07% |
| TSMC | -3.01% × 1.8% = -0.05% |
| 3社で | およそ -0.27% |
※為替は入れていない、おおよその計算です。割合は月に1回の公表で、実際は毎日少しずつ変わります。
いちばん大きく下がったのはBroadcomですが、効き方がいちばん大きかったのは、たくさん入っているNVIDIAでした。先週の週まとめと同じ形です。効き方は「動きの大きさ × 入っている割合」で決まります。→ オルカンの中身は、実際に何が入っているのか
OpenAIの売上のニュースや金利の話は、その日に報じられた見方です。「だから下がった」とはつなげません。確かなのは、その日に何が何%動いたか、までです。
② ブラジルが1日で +7.70%。オルカンの中のブラジルは、上位10か国の外
10月5日、ブラジルの株の指数は1日で7.70%上がりました。報道では、2020年3月以来の上げ幅とされています。
オルカンの中で、ブラジルは上位10か国に入っていません(2026年9月30日時点。10番目のオーストラリアが1.3%です)。だから、ブラジルの割合は、1.3%と同じか、それより小さいことになります。
| ブラジルの株の1日の動き | +7.70% |
|---|---|
| オルカンの中のブラジルの割合 | 1.3%以下 |
| かりに1.3%入っていて、同じだけ動いたとしたら | およそ +0.10%(これ以下) |
※「もし」の計算です。ブラジルの指数はブラジルの通貨(レアル)で見た値で、オルカンの中のブラジルの株とぴったり同じではありません。実際に効いた分を測った数字ではありません。また、この日の動きがオルカンに入るのは、10月6日(火)ぶんです。
ニュースでは「歴史的な上げ」でも、オルカン全体から見ると、1.3%以下の国の話です。大きなニュースの大きさと、オルカンの数字への効き方は、別に見る必要があります。→ 分散とは何か
③ 「説明しきれなかった分」が、1週間でほぼ打ち消し合った
毎日の記事には、株と為替を足した答えと、実際の動きの差=「説明しきれなかった分」を出しています。今週の5日ぶんです。
| 10月5日 | -0.21% |
|---|---|
| 10月6日 | +0.02% |
| 10月7日 | +0.14% |
| 10月8日 | -0.09% |
| 10月9日 | +0.13% |
| 5日ぶんを足すと | -0.01% |
※毎日の記事に出ている数字のままです。丸める前の数字で計算しているので、2章の表から引き算した値とは0.01ずれる日があります。
1日ずつ見ると、プラスの日もマイナスの日もあります。でも5日ぶん足すと、ほぼゼロになりました。2章で、株と為替を足した+0.75%が、実際の+0.75%と合っていたのは、このためです。
この差には、使っている数字が指数そのものではないこと、計算に使う値段の時刻とオルカンの中の値段の時刻が少しちがうこと、信託報酬、という理由があります。時刻のちがいから出るずれは、ある日に出たずれが、次の日に逆に出る形と合っています。ただ、どれだけがそのためなのかは、計算では分かりません(「説明しきれなかった分」とは何か)。今週は、それが1週間で、ほぼちょうど打ち消し合った週でした。毎週こうなるわけではありません(先週は、足しても0.06%合いませんでした)。
※10月9日の記事の「この日の読み方」に、為替の表は「+0.00%」なのに「円安に動いたので押し上げました」という文が出ていました。実際の為替の動きは、丸めると0.00%になるほど小さなものでした。0.00%になる動きは「ほとんど動かなかった」と書くように、2026年10月10日に直しました。
5. 来週に出ること
- 10月12日(月)はスポーツの日で、日本の休みです。オルカンの基準価額は出ません。
- 10月9日(金)のアメリカ市場の動き(世界の株のETFは 159.79ドル → 160.90ドル、+0.69%)は、10月13日(火)ぶんの数字に、10月12日(月)のアメリカの動きと一緒に入ってきます
- アメリカの10年金利が、5.31%(10月5日)をこえるかどうか
- 原油(今週は終値で88.28ドル〜91.85ドルの間を動いた)が、どう動くか
どれも「こうなる」とは書きません。来週また、数字が出てから並べます。
・基準価額と分解:10月5日/10月6日/10月7日/10月8日/10月9日の記録
・ブラジルの大統領選と株価:CNBC(2026年10月5日)/Euronews(2026年10月5日)
・Broadcomと半導体:The Motley Fool(2026年10月8日)/FX Leaders(2026年10月8日)
・原油:CNBC(2026年10月8日)
・Amazon:MarketBeat(2026年10月9日)
・会社と国の割合:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート(2026年9月30日基準)
・株・原油・金利・指数の値:Yahoo Finance の日ごとの終値(2026年10月10日の夜に取得)
この記事の数字の出どころ
ここに出した数字は、どれも公開されているものです。リンク先でそのまま確かめられます。
- 基準価額・純資産総額 ―― 投資信託協会 ファンド情報(設定日からの全履歴が見られます)
- 世界の株の動き ―― iShares MSCI ACWI ETF(ACWI)。オルカンが目標にしている指数に連動する商品です
- 為替 ―― ドル/円(USDJPY)
- ファンドの詳細 ―― eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)公式ページ