休みの日、オルカンはどうなるのか ―― 値段が出ない日、売り買いできない日
2026年10月12日(月)はスポーツの日でした。この日、オルカンの基準価額は出ていません。いっぽうで、アメリカの市場は開いていました。日本や海外が休みの日、オルカンの値段と、売り買いはどうなるのか。運用会社の決まりと、設定日からの記録で確かめました。
1. 日本が休みの日は、基準価額が出ない
オルカンの基準価額は、日本の営業日に1日1回出ます。土日と、日本の祝日・年末年始には出ません。
土日をのぞいた平日のうち、基準価額が出なかった日を年ごとに数えると、こうでした。
| 2019年 | 20日(5月の10連休があった年) |
|---|---|
| 2020年 | 19日 |
| 2021年 | 16日 |
| 2022年 | 16日 |
| 2023年 | 14日 |
| 2024年 | 17日 |
| 2025年 | 18日 |
平日だけで数えて、1年に3〜4週間ぶんくらいは、数字が出ない日があるということです。
2. 平日の休み明けの1日には、2晩ぶん以上がまとめて入る
オルカンの基準価額に入る外国の株は、おもに前の日の夜の値段です(なぜ日付が1日ずれるのか)。日本が休みでも、アメリカの市場は開いていることがあります。そのぶんは、休み明けの1日に、まとめて入ってきます。(土日だけの週明けは、アメリカも土日が休みなので、ふつうは1晩ぶんです。ここで見るのは、祝日などで平日が休みになったあとの日です)
たとえば2026年10月12日のスポーツの日なら、10月9日(金)の夜と、10月12日(月)の夜のアメリカの動きが、10月13日(火)の基準価額に一緒に入ります。
設定日からの記録で、ふつうの日と、日本の平日の休み明けの日をくらべました。
| 日数 / 動きの大きさの平均 / 1%以上動いた日 | |
| ふつうの日(アメリカの1晩ぶんが入る日) | 1,766日 / 0.79% / 464日(26%) |
| 日本の平日の休み明けの日 | 100日 / 1.25% / 51日(51%) |
※「動きの大きさ」は、上げ下げの向きを気にせず、前の営業日からの%の大きさだけを見たものです。
休み明けの日は、1%以上動いた日が、ふつうの日のおよそ2倍の割合でした。100日のうち98日は、アメリカの2晩ぶん以上が入っていた日です。1日に入っている「晩」の数が多い日に、記録では動きも大きくなっていました。
| いちばん長い休み明け:2019年5月7日 | 10連休のあと。アメリカの7晩ぶんが入って -1.04% |
|---|---|
| いちばん大きく動いた休み明け:2020年2月25日 | 天皇誕生日の振替休日のあと。2晩ぶんで -4.93% |
| 2026年10月12日の時点で、いちばん最近の連休明け:2026年9月24日 | 9月19日〜23日の5連休(平日の休みは3日)のあと。4晩ぶんで +656円(+1.75%) |
3. 反対に、アメリカが休みの日の次は、動きが小さかった
日本は営業日でも、アメリカの市場が休みのことがあります(感謝祭や独立記念日など)。その次の日の基準価額には、アメリカの新しい値が入りません。
| アメリカの新しい値が入らなかった日 | 69日 |
|---|---|
| 動きの大きさの平均 | 0.29% |
| 1%以上動いた日 | 2日(3%) |
ふつうの日(0.79%)より、ずっと小さな動きでした。それでも、69日のうち、まったく動かなかったのは2日だけでした。為替や、日本・ヨーロッパの株は動いているからです。たとえば2026年9月8日(前の日の9月7日がアメリカの休み)は、為替を中心に-1.24%動きました(オルカンの中身の4章)。
4. 基準価額は出るのに、売り買いできない日がある
もうひとつ、知っておきたい決まりがあります。運用会社の月次レポートの「お申込みメモ」には、こう書かれています。
・ニューヨーク証券取引所、ニューヨークの銀行、ロンドン証券取引所、ロンドンの銀行、香港取引所、香港の銀行の休業日
つまり、日本が平日で、基準価額が出る日でも、ニューヨーク・ロンドン・香港の市場や銀行が休みなら、その日の申し込みとして、買うことも売ること(換金)もできません。注文の入れ方(前もって入力できるかなど)は、販売会社によってちがいます。
たとえば、アメリカの感謝祭(11月の第4木曜日)は、ニューヨーク証券取引所が休みです。2025年の感謝祭(11月27日・木曜)にも、オルカンの基準価額は出ていました(32,563円)。でも、この決まりに当たる日です。2026年の感謝祭は11月26日(木)です。
※具体的な日付は、運用会社のホームページの「お申込み不可日一覧」で確かめられます。
5. 申し込んだ日と、値段が決まる日はちがう
お申込みメモには、値段の決まり方も書かれています。
| 買うときの値段 | 申し込んだ日の次の営業日の基準価額 |
|---|---|
| 売るときの値段 | 申し込んだ日の次の営業日の基準価額 |
| その日の申し込みになる時間 | 原則、午後3時30分まで(販売会社によってちがう場合あり) |
| 売ったお金が届くのは | 申し込んだ日から数えて6営業日目から |
申し込んだ時点では、値段はまだ決まっていません(基準価額は何の値段かのブラインド方式)。そして休みをはさむと、「次の営業日」は、カレンダーの次の日より先になります。たとえば10月9日(金)の締切までに、その日の申し込みとして受け付けられた分は、土日とスポーツの日をはさんで、10月13日(火)の基準価額で決まります。その値段には、2章のとおり、アメリカの2晩ぶんが入っています。
※「営業日」の数え方は、休みや申込不可日によって変わります。実際の日付は、使っている販売会社で確かめてください。
6. じゃあ、どう見ればいいのか
こうすべき、とは書きません。分かったことだけを並べます。
- 日本が休みの日は、基準価額が出ない(平日でも1年に14〜20日)
- 平日の休み明けの1日には、ほとんどの場合アメリカの2晩ぶん以上がまとめて入る。1%以上動いた日は、休み明けで51%、ふつうの日で26%
- ただし休み明けの100日のうち、上がった日56・下がった日44。向きに決まった形はなかった
- アメリカが休みの次の日は、動きが小さかった(平均0.29%)
- ニューヨーク・ロンドン・香港の市場や銀行が休みの日は、基準価額は出ても、買うことも売ることもできない
- 値段が決まるのは、申し込んだ日の次の営業日。休みをはさむと、その分あとになる
休み明けの数字が大きく動いていたら、それは「何晩ぶん入っているか」を先に見ると、読みやすくなります。
7. まとめ
日本が休みの日、オルカンの基準価額は出ません。でも、中に入っている世界の株は動いています。止まっていたあいだの動きは、休み明けの1日にまとめて出てきます。記録では、休み明けの日は1%以上動く割合がふつうの日の約2倍でした。そして、値段が出る日と、売り買いできる日は、同じではありません。数字を読むときも、申し込むときも、カレンダーを1枚、横に置いておく。それが、休みの日の読み方です。
数字の出どころ:基準価額は投資信託協会の公表データ(2018年10月31日〜2026年10月9日)。申込不可日・購入価額・換金価額・締切時間・換金代金の支払いは、三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)の「お申込みメモ」によります。「お申込み不可日一覧」は運用会社のファンドのページから見られます。アメリカの市場が開いていた日はYahoo Financeの世界の株のETF「ACWI」の日ごとの値で数えました。日数・平均・割合は、このサイトが計算した値です(ある日の基準価額に入るアメリカの「晩」は、前の営業日からその日の前日までに、アメリカの市場が開いていた日として数えています)。
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