買うまでに何があるか ―― 口座、申し込み、値段が決まる日、お金が届く日
オルカンのような投資信託は、どこで、どうやって買うのでしょうか。このサイトは「買いましょう」とは書きません。そのかわり、買う・売るときに、どんな手順と決まりがあるのかを、運用会社の資料などで確かめて並べます。特定の会社をすすめることもしません。
1. 買う場所は「販売会社」、まず口座がいる
投資信託は、販売会社(証券会社や銀行など)を通して買います。運用会社から直接買うのではありません。オルカンを扱っている販売会社は、運用会社のホームページに一覧があります。
買うには、まず販売会社に自分の口座を作ります。口座には、税金の扱い方で、いくつかの種類があります。
| 特定口座(源泉徴収あり) | もうけにかかる税金を、販売会社が計算して、引いて納めてくれる。原則、自分で確定申告をしなくてよい |
|---|---|
| 特定口座(源泉徴収なし) | 販売会社が1年の損益をまとめた書類(年間取引報告書)を作る。申告がいるときは、それを使って自分で確定申告する |
| 一般口座 | 1年の損益を自分で計算して、申告がいるときは確定申告する |
| NISA口座 | 決められた枠の中なら、もうけに税金がかからない(NISAは何をしてくれて、何をしてくれないのか) |
※ふつうの口座で、もうけにかかる税金は20.315%です。確定申告がいるかどうかは、損益やほかの所得などによって変わります。
2. 買うときの決まり
オルカンの月次レポートの「お申込みメモ」には、こう書かれています。
| 買う単位 | 販売会社が決める(金額で買える会社も、口数で買う会社もある) |
|---|---|
| 値段 | 申し込んだ日の次の営業日の基準価額 |
| その日の申し込みになる時間 | 原則、午後3時30分まで(販売会社によってちがう場合あり) |
| 買えない日 | ニューヨーク・ロンドン・香港の取引所や銀行の休業日(休みの日、オルカンはどうなるのか) |
つまり、申し込んだ時点では、いくらで買えるかはまだ決まっていません。決まるのは、次の営業日の基準価額が出たときです(ブラインド方式)。
3. 申し込んだときの値段と、実際に買う値段は、どれくらいちがったか
申し込んだときに見えている基準価額と、実際に買う基準価額のあいだには、ふつうは1営業日ぶん(休みをはさむとそれ以上)の動きが入ります。そこで、ある営業日の基準価額と、その次の営業日の基準価額をくらべた「動きの大きさ」(上げ下げの向きは気にしない)を、設定日からの記録で数えました。
| ふつうの日(アメリカの1晩ぶんが入る日)の、1日の動きの大きさの平均 | 0.79% |
|---|---|
| 1日で1%以上動いた日 | 1,766日のうち464日(26%) |
| 休み明けの日(平日の休みのあと) | 平均1.25%、1%以上は51% |
たとえば1万円ぶん申し込んだとき、実際の値段が見えていた値段より0.79%高ければ、買える口数はおよそ0.79%少なくなり、0.79%安ければ、およそ0.79%多くなります。上に動くことも、下に動くこともあります。設定日からの1,933日では、上がった日が1,112日、下がった日が815日、同じだった日が6日でした(リスクとリターン)。
※過去の記録です。次の日にどちらに動くかは、だれにも分かりません。
4. 持っているあいだ
- 値段は毎日動きます。持っている口数は、買い足すか売るまで変わりません。
- 費用(信託報酬)は、毎日の基準価額から少しずつ引かれます。請求書は来ません(信託報酬)。
- 毎月決まった額で買う方法(積立)もあります。販売会社が、決まった日に自動で申し込みます(毎月おなじ額で買う)。
5. 売るとき(換金)の決まり
| 値段 | 申し込んだ日の次の営業日の基準価額 |
|---|---|
| お金が届くのは | 申し込んだ日から数えて6営業日目から |
| 売るときに引かれるお金(信託財産留保額) | オルカンはなし |
営業日で数えるので、土日や祝日をはさむと、カレンダーでは1週間以上かかることもあります。「明日使うお金」を、すぐに手元に戻すことはできません。もうけが出ていれば、口座の種類(1章)によって、税金の扱いがかわります。
6. じゃあ、どう見ればいいのか
こうすべき、とは書きません。分かったことだけを並べます。
- 投資信託は、販売会社に口座を作って買う。口座の種類で、税金の扱い方がちがう
- 買う値段も、売る値段も、申し込んだ日の次の営業日の基準価額で決まる。申し込んだときには、まだ決まっていない
- その1日の動きの大きさ(上げ下げの向きは気にしない)は、ふつうの日で平均0.79%。休み明けは平均1.25%
- 売ったお金が届くのは、6営業日目から
- 買えない日・売れない日がある(海外の休業日)
7. まとめ
オルカンを買うことは、「値段が決まる前に申し込む」ことです。窓口は販売会社で、値段は次の営業日に決まり、売ったお金は6営業日目から届きます(ほかの投資信託では、決まりがちがうことがあります)。そしてそのあいだも、中の株は動いています。手順を知っておくと、毎日の数字の見え方も変わります。
数字の出どころ:買う・売るときの決まり(単位・値段・締切・換金代金・申込不可日・費用)は、三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)の「お申込みメモ」「ファンドの費用」。販売会社の一覧は運用会社のファンドのページに載っています。口座の種類の説明はりそな銀行「特定口座と一般口座の違いは何ですか?」によります。1日の動きの大きさは、投資信託協会の基準価額(2018年10月31日〜2026年10月9日)から、このサイトが計算した値です。
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