オルカンとは何か ―― 名前、運用会社、めざすもの、中の3つの親ファンド
このサイトが毎日記録している「オルカン」は、ひとつの投資信託の愛称です。正式な名前は何か。だれが運用していて、何をめざしていて、中はどうなっているのか。運用会社の月次レポートに書かれていることを、そのまま並べます。
1. 名前を分けて読む
正式な名前は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
| eMAXIS Slim(イーマクシス スリム) | 運用会社の「ノーロード・インデックスファンド・シリーズ」eMAXIS の中の、シリーズの名前 |
|---|---|
| 全世界株式 | 日本をふくむ、世界の株に投資する |
| オール・カントリー | 先進国だけでなく、新興国もふくめる |
| オルカン | 「オール・カントリー」をちぢめた愛称 |
同じ eMAXIS のシリーズには、ほかにもたくさんのファンドがあります。オルカンは、その中で、日本をふくむ世界の株を対象にしたものです。
2. 基本の情報
| 運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
|---|---|
| はじまった日(設定日) | 2018年10月31日 |
| 種類 | 追加型投信/内外/株式/インデックス型 |
| めざすもの | 日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する投資成果 |
| 目標にしている指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)(指数とは何か) |
| 持っているあいだの費用 | 信託報酬が年0.05775%以内(信託報酬)。ほかに、株の売り買いの手数料などがファンドの中でかかる。買うとき・売るときの手数料はなし |
| 決算 | 年1回(4月25日。休業日のときは次の営業日)。分配金は「原則として抑制」。8回の決算すべて0円(分配金を出さない設計) |
| 純資産総額(2026年9月30日) | 13兆8,794.5億円(純資産総額とは何か) |
「インデックス型」は、指数と同じような動きをめざす、という意味です。運用会社が「この会社は上がりそうだ」と選んで買うのではなく、指数の中身に合わせて持つやり方です。
3. 中は、3つの「親ファンド」に分かれている
オルカンは、世界の株を直接まとめて持っているのではありません。月次レポートによると、3つの「マザーファンド」(親ファンド)を通じて投資しています。親ファンドも投資信託のひとつで、それぞれが実際に株を持っています。オルカンは、その3つの親ファンドの持ち分を持つ形です。こういう形を「ファミリーファンド方式」といいます。
| 外国株式インデックスマザーファンド | 先進国の株(日本をのぞく) 82.7% |
|---|---|
| 新興国株式インデックスマザーファンド | 新興国の株 12.0% |
| 日本株式インデックスマザーファンド | 日本の株 5.2% |
※2026年9月30日時点。純資産総額に対する割合です。ほかにコールローンなど(0.0%)があります。表示は四捨五入した数字なので、足すと99.9%になります。
3つの割合は、それぞれの地域の会社の大きさ(時価総額=株価×株の数)に合わせて決まっています(オルカンの中身)。先進国が8割以上で、その中でもアメリカが大きな割合をしめています。
4. 約8年の歩み
| 基準価額 | 10,000円(2018年10月31日)→ 37,791円(2026年9月30日) |
|---|---|
| 設定からの増え方 | オルカン +277.9%/目標の指数 +275.8%(基準価額どうしの比較。税金などは入っていない) |
| 純資産総額 | 1,000万円 → 13兆8,794.5億円(値上がりの分と、新しく入ってきたお金の分の両方で増えた) |
オルカンは、目標の指数と、ぴったり同じではありませんが、近い動きをしてきました(そのずれは指数とは何か)。いっぽうで、途中には大きく下がった時期もあります(過去、どれくらい下がったことがあるのか)。
5. ★この情報を、どう受け取ってはいけないか
- 大きい・有名だから安心、という意味ではありません。純資産総額は大きさで、値段がこれから上がるかどうかとは別のことです。
- 「全世界」は、世界に均等という意味ではありません。中身は会社の大きさで決まり、2026年9月30日時点では、アメリカが6割をこえています(63.4%)。
- 約8年の歩みは、これから先の約束ではありません。この約8年は、全体として大きく上がった期間でした。
6. このサイトで、どこから読むか
- 値段のしくみ → 基準価額は何の値段か
- 中に何が入っているか → オルカンの中身
- どれくらい増えたり減ったりするか → リスクとリターン
- 毎日の数字の読み方 → なぜ日付が1日ずれるのか/円高・円安
7. まとめ
オルカンは、三菱UFJアセットマネジメントが運用する、世界の株の指数に合わせて持つ投資信託です。中は3つの親ファンドに分かれていて、2026年9月30日時点では、先進国が8割以上をしめます。約8年で、基準価額は1万円から3万7千円台に、純資産総額は1,000万円から13兆円台になりました。このサイトは、その値段を、毎日同じ場所から記録しています。
数字の出どころ:三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)(ファンドの目的・特色、分類、ベンチマーク、資産構成、運用実績、ファンドの費用、分配方針)。シリーズの名前はeMAXIS のサイト、ファンドの基本の情報は運用会社のファンドのページでも見られます。分配金の記録は投資信託協会の公表データです。
ほかの「基本のき」
- 投資とは何か ―― 同じ1万円を、預金とオルカンで約8年読む →
- 毎日見ている「株式会社」――その株式って、なに?読む →
- 投資信託とは何か ―― 1万円でオルカンを買うと、何を持つことになるのか読む →
- 買うまでに何があるか ―― 口座、申し込み、値段が決まる日、お金が届く日読む →
- 基準価額って、そもそも何の値段なのか読む →
- オルカンの中身は、実際に何が入っているのか読む →
- 指数とは何か ―― オルカンが合わせている「ものさし」読む →
- ETFと投資信託 ―― どこが同じで、どこが違うのか読む →
- リスクとリターン ―― 投資の「リスク」は、損をする危険のことではない読む →
- 分散とは何か ―― 1社だけ持っていたら、ぶれはどうだったか読む →
- 過去、どれくらい下がったことがあるのか読む →
- 何年持ったら、どうだったか ―― 買った日を1日ずつずらして数えた、オルカンの約8年読む →
- 信託報酬 ―― 請求書が来ないのに、毎日引かれているお金読む →
- 分配金を出さない、ということ ―― 利益が利益を生むしくみ読む →
- 毎月おなじ額で買うと、本当に有利なのか読む →
- NISAは何をしてくれて、何をしてくれないのか読む →
- 純資産総額とは何か ―― 値上がりで増えた分と、新しく入ってきたお金の分読む →
- なぜ、日付が1日ずれるのか読む →
- 円高・円安は、外国の株を持つ人に何をするのか読む →
- 「説明しきれなかった分」とは何か ―― 合わない分を、消さずに出している理由読む →
- 休みの日、オルカンはどうなるのか ―― 値段が出ない日、売り買いできない日読む →
- 金利が動くと、なぜお金の値打ちが変わるのか読む →
- 金利が上がったのに、なぜ円が安くなったのか読む →
- アメリカの10年金利とオルカン ―― 金利が上がる日、円で持つと何が起きてきたか読む →
- 恐怖指数(VIX)とは何か ―― こわさではなく「揺れの大きさ」の数字読む →
- 日経平均とオルカン ―― 日本の株価のニュースは、どれだけ効くのか読む →
- 原油とオルカン ―― 原油が上がる日、オルカンはどっちに動いてきたか読む →