投資信託とは何か ―― 1万円でオルカンを買うと、何を持つことになるのか
オルカンは「投資信託」です。株式を1社ずつ買うのとは、しくみがちがいます。投資信託とは何か。だれが、何をしているのか。1万円でオルカンを買うと、何を持つことになるのか。運用会社の公表資料で確かめました。
1. みんなのお金をまとめて、たくさんの株に分けて持つ入れ物
投資信託は、たくさんの人から集めたお金をひとつにまとめて、専門の会社が、株などに分けて投資するしくみです。1人では買いきれない数の会社の株を、少しずつ持つことができます。
オルカンの場合、まとめたお金で、世界の株を2,359銘柄持っています(2026年9月30日時点。オルカンの中身)。オルカンを買った人は、その全体の「持ち分」を持つことになります。
2. 3つの会社が、役割を分けている
| 販売会社(証券会社・銀行など) | 申し込みの窓口。買う・売るの注文を受ける |
|---|---|
| 運用会社(オルカンでは三菱UFJアセットマネジメント) | 集めたお金で、何をどれだけ買うかを決めて、指図する |
| 信託銀行 | 集まったお金と、買った株を預かって管理する |
ここで大事なのは、集まったお金と株を預かっているのは、窓口の会社ではないことです。銀行の説明では、投資信託の財産は、運用会社と契約した信託銀行が、自分の財産やほかの財産とははっきり分けて管理しています。そのため、販売会社や信託銀行などの会社がつぶれても、預かっている投資信託の財産に影響することはない、とされています。
3. 1万円でオルカンを買うと、何を持つことになるのか
2026年9月30日の中身の割合で、1万円を分けてみます。
| NVIDIA(5.0%) | 約500円ぶん |
|---|---|
| Apple(4.6%) | 約460円ぶん |
| Microsoft(3.4%) | 約340円ぶん |
| Alphabet(グーグル、A株とC株で3.4%) | 約340円ぶん |
| 上位10銘柄の合計(24.6%) | 約2,460円ぶん |
| 残りの2,349銘柄(75.4%) | 約7,540円ぶん(1銘柄あたり、平均で約3円) |
※割合は月次レポートの公表値をそのまま使った、おおよその計算です。実際の割合は毎日少しずつ変わります。
1万円でも、世界の2,359銘柄を、少しずつ持つことになります。日本の証券取引所での株の売り買いの単位は、2018年10月から100株にそろえられていて、1つの会社の株を買うのに数万円以上かかることがよくあります。投資信託は、それを細かく分けて持てるようにした入れ物です(分散とは何か)。
4. 買うのは「口数」、値段は「基準価額」
投資信託は、「口(くち)」という単位で数えます。オルカンの値段=基準価額は、1万口あたりの値段です。
| 2026年9月30日の基準価額 | 37,791円(1万口あたり) |
|---|---|
| この値段で1万円ぶん買えたとしたら | 約2,646口 |
※実際に買う値段は、締切までにその日の申し込みとして受け付けられた場合、申し込んだ日の次の営業日の基準価額で決まります(休みの日、オルカンはどうなるのかの5章)。
持っている口数は、買い足すか売るまで変わりません(オルカンは、これまで8回の決算で分配金がすべて0円なので、分配金で口数が増えたことはありません)。基準価額が上がれば、同じ口数の値打ちが上がり、下がれば下がります。
5. かかるお金
投資信託には、ふつう3つの費用があります。オルカンでは、こうなっています(月次レポート「ファンドの費用」)。
| 買うときの手数料(購入時手数料) | ありません |
|---|---|
| 売るときに引かれるお金(信託財産留保額) | ありません |
| 持っているあいだの費用(信託報酬) | 年0.05775%以内(上限の率で、1年間ずっと1万円だったとした場合、約5.8円) |
信託報酬は、請求書が来るのではなく、毎日の基準価額から少しずつ引かれています(信託報酬)。ほかにも、株を売り買いするときの手数料などが、ファンドの中でかかります。
※販売会社によって、手数料の扱いがちがう場合があります。
6. じゃあ、どう見ればいいのか
こうすべき、とは書きません。分かったことだけを並べます。
- 投資信託は、みんなのお金をまとめて、運用会社が株などに分けて投資する入れ物
- 窓口(販売会社)、指図(運用会社)、預かり(信託銀行)で役割が分かれている。財産は分けて管理されている
- でも、値段が下がらない約束はない。預金保険の対象外
- オルカンを1万円ぶん持つと、2,359銘柄を少しずつ持つことになる(2026年9月30日時点で、上位10銘柄に約2,460円ぶん)
- 買う単位は「口」、値段は1万口あたりの基準価額
7. まとめ
投資信託は、「たくさんの株を、少しずつ持つ」ための入れ物です。入れ物そのものは、会社がつぶれても中身が消えないように、分けて管理されています。でも、中に入っている株の値段は、毎日動きます。オルカンという入れ物に、何が、どれだけ入っているか。それを毎日の数字で見ているのが、このサイトです。
数字の出どころ:中身の割合・銘柄数・基準価額・費用は三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)。投資信託の財産の分けた管理と、預金保険の対象外であることは三菱UFJ銀行「預金保険制度について」によります。日本の株の売買単位は日本取引所グループ「売買単位の統一」。1万円の分け方と口数は、このサイトが計算した値です。
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