上の帯=オルカンが投資している国/下の帯=そこを通じて持っている会社の例

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業種で見るオルカン ―― 半導体が1割下がった週、オルカンは

2026年10月12日〜16日の週、アメリカで半導体の会社の株が大きく売られました。半導体の会社をまとめたETFは、10月9日(金)から16日(金)までの1週間で -11.80% でした。オルカンの中には、NVIDIAやTSMCなど、半導体の会社が上位に入っています。では、その週のオルカンはどうだったのか。国や会社ではなく、「業種」でオルカンの中身を見て、設定日からの記録で確かめました。

1. 業種で見ると、いちばん大きいのは「情報技術」

会社は、どんな仕事をしているかで「業種」に分けられます。オルカンの月次レポートは、世界共通の分け方(GICS)で、業種ごとの割合を出しています。

情報技術(半導体・ソフトウェア・パソコンなど)32.4%
金融(銀行・保険など)16.0%
資本財・サービス(機械・建設・運輸など)10.2%
ヘルスケア(薬・医療など)8.3%
一般消費財・サービス(車・ネット通販など)8.1%
コミュニケーション・サービス(ネット・通信など)7.9%
生活必需品(食品・日用品など)4.5%
エネルギー(石油・ガスなど)3.9%
素材(化学・鉄など)3.5%
公益事業(電気・ガスなど)2.2%

※2026年9月30日時点。上位10業種です。( )の中の例は、このサイトが付けた、おおよその説明です。

女性の説明役が半導体のカードを示す。情報技術の枠には半導体・パソコン・ソフトウェア、金融の枠には銀行と盾、ヘルスケアの枠には薬と聴診器が描かれている。「半導体は、情報技術の一部」「GICSは共通の分類。絵の例は、このサイトのおおよその説明」と示す。
仕事による分類の例です。枠の大きさや絵の個数は、投資割合を表していません。

オルカンのおよそ3分の1は、情報技術の会社です。上位10銘柄のうち、NVIDIA(5.0%)・TSMC(1.8%)・Broadcom(1.5%)・Micron(1.1%)の4社は半導体の会社で、合わせて9.4%です(オルカンの中身)。

2. 半導体が大きく下がった週、オルカンは

オルカンの基準価額に入る外国の株の値段は、おもに前の日の夜のものです(日本の株はその日の値段。なぜ日付が1日ずれるのか)。そこで、アメリカの10月8日の夜から15日の夜までと、オルカンの10月9日から16日までをくらべました。

アメリカの半導体の会社をまとめたETF(SOXX)-8.62%
世界の株をまとめたETF(ACWI)-0.35%
オルカン(基準価額)-0.48%(38,109円 → 37,926円)

※SOXX と ACWI はドルで見た値段、オルカンは円で見た値段です。

ノートを持つ少年が、別々の枠にある商品と通貨を確認する。半導体とドルの印があるSOXXは-8.62%、地球とドルの印があるACWIは-0.35%、地球と円の印があるオルカンの基準価額は-0.48%。米国の値段の比較期間は2026年10月8日から15日、オルカンは2026年10月9日から16日。過去の比較であり、将来の値動きを示さない。
SOXXとACWIはドルで見たETFの値段、オルカンは円で見た投資信託の基準価額です。

半導体のETFが1割近く下がったのに、オルカンは0.5%ほどの下げでした。1日ずつ見ると、こうです。

半導体のETF / 世界の株 / オルカン
10月13日-3.27% / +0.53% / +0.77%
10月14日-0.17% / +0.04% / -0.23%
10月15日-4.50% / -1.21% / -1.20%
10月16日-0.91% / +0.30% / +0.20%

※日付はオルカンの日付です。それぞれの日に、前の営業日からその日の前日までのアメリカの動きを組にしています。10月13日はスポーツの日の休み明けで、アメリカの2晩ぶんが入っています(休みの日、オルカンはどうなるのか)。

10月13日は、半導体のETFが3%以上下がったのに、オルカンは上がっていました。同じ日、世界の株全体は上がっていました。オルカンの動きは、半導体だけでなく、世界の株全体の動きに近くなっていました。

3. 設定日からの記録では、半導体が大きく下がった日は、オルカンもたいてい下がった

では、いつもそうなのか。2018年10月31日から2026年10月16日まで、オルカンの毎日の動きと、同じ期間の半導体のETF・世界の株のETFの動きを並べました(1,869日)。

半導体のETFが3%以上下がった日156日
そのうちオルカンも下がった日146日(94%)
その156日の平均半導体のETF -4.70% / 世界の株 -1.89% / オルカン -1.72%

半導体が大きく下がった日の多くは、世界の株全体も下がっていた日でした。そして156日の平均で見ると、オルカンの下げは、半導体のETFより、世界の株のほうに近い大きさでした。

半導体のETFが5%以上下がった日43日(オルカンが下がったのは41日。43日のオルカンの平均は -2.78%)
いちばん大きく下がった日2020年3月17日:半導体のETF -15.23% / 世界の株 -11.22% / オルカン -9.26%
2026年(10月16日まで)でいちばん大きかった日6月8日:半導体のETF -10.44% / 世界の株 -2.98% / オルカン -2.21%

反対に、半導体のETFが3%以上上がった日は160日あり、そのうち151日はオルカンも上がっていました(160日のオルカンの平均は +1.52%)。

動きの激しさもちがいます。1年あたりのぶれ(リスクとリターン)は、同じ日の並びで計算すると、半導体のETFが約38%、世界の株が約19%でした(1日のぶれを1年ぶんに直した、ばらつきの目安です。毎年その割合だけ動くという意味ではありません)。半導体の会社だけを集めると、世界の株全体のおよそ2倍ぶれていました。

4. ★この数字を、どう受け取ってはいけないか

女性の調べ役が開いた記録の本に両手を添える。過去の同じ日の記録として、半導体と世界の株の別々の紙に青い下向きの矢印がある。机には虫眼鏡と疑問符のメモ。「一緒に下がった記録≠原因の証明」「理由は、この数字だけでは分からない」と説明し、半導体が下がれば必ず下がるとも言えないと示す。
一緒に下がったという記録だけでは、下落の原因や、オルカンも必ず下がるという決まりは分かりません。

その週に報じられた背景も、記録として置いておきます。AIに使うお金の集め方への心配や、金利の上昇などが挙げられていました。韓国の株(KOSPI)は、サムスン電子などの半導体の会社が売られ、1週間で -14.46% と報じられています。このサイトは、それを「だから下がった」とはつなげません。

5. じゃあ、どう見ればいいのか

こうすべき、とは書きません。分かったことだけを並べます。

「半導体が大きく下がった」というニュースを見たら、同じ日に世界の株全体がどうだったかを横に置くと、オルカンの動きが読みやすくなります。

6. まとめ

オルカンは業種で見ても「全部入り」ですが、均等ではありません。情報技術がおよそ3分の1をしめています。それでも、半導体が1割近く下がった週に、オルカンの下げは0.5%ほどでした。この約8年の記録では、オルカンの動きは、1つの業種より、世界の株全体の動きに近くなっていました。記録が見せてくれるのは、そういう形です。

数字の出どころ:業種の割合と上位10銘柄は三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)(業種はGICS〈世界産業分類基準〉による)。半導体の会社をまとめたETFはiShares Semiconductor ETF「SOXX」、世界の株は「ACWI」の日ごとの終値(Yahoo Finance)。基準価額は投資信託協会の公表データです。日数・割合・平均・ぶれは、このサイトが計算した値です(オルカンのある日の動きに、前の営業日からその日の前日までのアメリカの動きを組にしています)。その週に報じられた見方:週のまとめ(2026年10月16日)/CNN(2026年10月16日)/BusinessToday(2026年10月18日・韓国)。

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