上の帯=オルカンが投資している国/下の帯=そこを通じて持っている会社の例

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基本のき ④ お金と制度 22

積立は毎月何日に買うのがいいのか ―― 1日から28日まで全部数えた

毎月おなじ額で買うとき、月のはじめがいいのか、月末がいいのか。積立を始めるときに、多くの人が迷うところです。この記事では、オルカンの基準価額の記録で、買う日を1日から28日まで1日ずつずらして、全部計算しました。差はありました。ただし、その差が何を意味しているのかまで見ないと、読みまちがえます。

1. くらべ方

期間2018年11月〜2026年10月の96か月
買い方毎月1万円ずつ。出したお金の合計は96万円
買う日1日〜28日。その日が休みなら、次の営業日
月初・月末その月の最初の営業日・最後の営業日
結果を見る日2026年10月30日の基準価額 37,716円

※29〜31日は、月によって無い日があるので外しました。実際の積立では、申し込む日と値段が決まる日はずれます(買うまでに何があるか)。ここでは基準価額の日で数えています。税金は入れていません。オルカンに買うときの手数料はありません。「平均の買値」は、出したお金の合計を、買えた口数で割って、1万口あたりにした値段です。

月初と月末のカレンダーの横で、2人が同じ紙幣と財布を持つ。2018年11月〜2026年10月に、どちらも毎月1万円、96回、合計96万円で比較する。月初と月末の人物は同じ大きさと表情で描き、優劣は示していない。
同じ金額・回数で、買う日を変えた比較です。カレンダーのマスは模式図で、実際の日付や曜日は表していません。

2. 結果 ―― 月初がいちばん多く、月末がいちばん少なかった

2026年10月30日の金額 / 平均の買値
月初(1日と同じ)2,202,692円 / 16,438円
毎月15日2,181,105円 / 16,601円
毎月27日(1〜28日で最少)2,175,929円 / 16,640円
月末2,170,572円 / 16,681円

いちばん多い月初と、いちばん少ない月末の差は32,120円でした。月末の金額より1.48%多い計算です。ゼロではありませんが、96万円を約8年かけて買った結果の差です。

1日から28日までをならべると、月のはじめが多く、月の中ごろから少なくなりましたが、まっすぐ減っていくわけではありません。21〜24日は少し増え、27日がいちばん少なくなっています。

3. ★差の多くは、「日にち」より「買い始めの早さ」と重なっていた

同じ11月でも、月初に買う人は、月末に買う人より、ほぼ1か月早く買っています。この約8年は、値段が上がってきた期間です。そこで、月末の96回を全部1か月前にずらして、買う時期がほぼ同じになるようにそろえてくらべ直しました。

買った月 / 2026年10月30日の金額
月初2018年11月〜2026年10月 / 2,202,692円
月末(1か月前にずらす)2018年10月〜2026年9月 / 2,198,288円
差4,404円(ずらす前は32,120円)

同じ96回、ほぼ同じ時期に買うようにそろえると、差は約7分の1になりました。月初が「月の1日だから」多かったとは、この数字からは言えません。上がってきた期間に早く買っていた分が混ざっていると考えられますが、どれだけかを言い切れる計算ではありません。残りの4,404円の理由も、分けていません。

ノートを持つ説明役が、隣り合う「前の月の月末」と「その月の月初」のカレンダーを手で示す。どちらも96回。下に、ずらす前の差32,120円、ずらした後の差4,404円。「理由をすべて分けた計算ではない」と添える。
月末の購入期間全体を1か月前にずらした比較です。差が縮まったことだけで、差の原因をすべて特定したわけではありません。カレンダーは模式図です。

4. 年ごとに見ると、逆の年もあった

その年の12回の平均の買値をくらべました。低いほど、安く買えています。

月初 / 15日 / 月末
2019年10,369円 / 10,498円 / 10,626円
2020年10,904円 / 11,064円 / 11,034円
2021年14,760円 / 15,098円 / 15,186円
2022年16,589円 / 16,453円 / 16,513円
2023年18,454円 / 18,670円 / 18,810円
2024年24,311円 / 24,689円 / 24,958円
2025年28,091円 / 28,164円 / 28,476円

7年のうち6年は月初がいちばん低く、2022年だけは15日がいちばん低い結果でした。2022年は、オルカンが1年で下がった年です(オルカンとS&P500のちがい)。

5年(60回)ずつ、始める月を1か月ずつずらした37回もくらべました。月初・15日・月末の中では、37回とも月初が最も多く、最も多い金額は、最も少ない金額より1.25〜2.04%多い計算でした。ただし、37回の期間は重なっていて、どれもこの約8年の中の話です。

「月初がいちばん」とは書きません。
これは、値段が上がってきた約8年の記録です。値段が下がっていく期間なら、早く買うほうが高く買うことになる場合があります。2022年は、月初より15日のほうが平均の買値が低い年でした。この先の値動きは、だれにも分かりません。
左の人はカレンダーが描かれた「過去の記録」の本を開く。右の人はノートを抱え、日付のないカレンダーと疑問符を前に考える。「何日がよいかは、この記録だけでは決められない」と示し、将来の値動きは描いていない。
過去の比較結果と、この先にどの日がよいかは別の話です。将来の値動きや有利な購入日は描いていません。

5. 毎日買ったら、どうだったか

毎日買う方法を用意している販売会社もあります。同じ96万円を、この期間の全部の営業日(1,948日)に同じ額ずつ、1日約493円で買った計算もしました。

毎営業日2,179,761円 / 平均の買値 16,611円
毎月15日2,181,105円 / 平均の買値 16,601円
差1,344円

毎日買っても、毎月15日に買っても、差はほとんどありませんでした。毎日買うと買う日は細かく分かれますが、この期間の結果では、月の中ごろに1回買うのと近い金額でした。

※1日約493円は計算のための金額です。実際に選べる日や最低の金額は、販売会社によってちがいます。

6. ほかの差とならべると

月初と月末の差(96回)1.48%
時期をそろえた月初と月末の差4,404円(約0.2%)
手数料が年1%多い場合(手数料の差)約8年で約7.7%少ない
同じ96万円を2018年11月1日に一度に買っていた場合3,593,069円(毎月買うより多い)

※手数料の差は、1万円を一度に買った場合の計算で、この記事の積立の計算とは条件がちがいます。一度に買う計算は、最初に96万円を持っていた場合で、値段が上がってきた期間の結果です(毎月おなじ額で買う)。

この約8年の記録では、何日に買うかの差は、ほかの差より小さいほうでした。

7. じゃあ、どう見ればいいのか

こうすべき、とは書きません。分かったことだけを並べます。

8. まとめ

「毎月何日がいいか」の答えは、この記録からは出せません。月初が多かったのは本当ですが、買う時期をそろえると、差は小さくなりました。日にちを選ぶときの判断には、引き落としの都合など、その人の暮らしの事情が入ってきます。

数字の出どころ:基準価額は投資信託協会の記録(2018年10月31日〜2026年10月30日)で、金額・平均の買値・回数はこのサイトが計算した値です。買うときの手数料は、三菱UFJアセットマネジメントの月次レポート(作成基準日 2026年9月30日)の「ファンドの費用」です。

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